【相談】「まだ自由でいたい」気持ちが捨てきれません

結婚前の不安・迷い

【相談】「まだ自由でいたい」気持ちが捨てきれません

  1. 「まだ自由でいたい」はワガママじゃない
    1. 相談者は…30代男性「彼女は同棲を希望。でも自分はまだ踏み切れない」
    2. 「自分の時間を失うのが怖い」気持ちは誰にでもある
    3. 「恋愛=自由を手放す」になってしまう不安
  2. “自由でいたい”気持ちはどこからくる?
    1. 「自分らしくいたい」=「ひとりの時間も大切」
    2. 「家庭=縛られる場所」というイメージの影響
    3. 「相手に合わせなきゃ」が負担に感じる瞬間
  3. 【確認ポイント】あなたが求めている“自由”とは?
    1. ① 物理的な自由?感情的な自由?
    2. ② 「自由=好き勝手」とは限らない
    3. ③ 自由と愛情は両立できないのか?
  4. 【整理ワーク】自分の“自由願望”を見つめ直す
    1. ① どんな瞬間に「自由でいたい」と感じる?
    2. ② 逆に「一緒にいたい」と思えるときはいつ?
    3. ③ 自由を手放さずに関係を築ける方法はあるか?
  5. 【対話のヒント】「自由を大切にしたい」気持ちを伝えるには
    1. 「嫌いじゃないけど不安」な気持ちは言葉にしにくい
    2. 「自由を守るために話し合いたい」と前向きに伝える
    3. 「相手の不安」にも配慮した伝え方がカギ
  6. 実例|「自由でいたい」気持ちを乗り越えた人たちの声
    1. 「一人の時間を認め合うことでうまくいった」ケース
    2. 「自由を奪われると思っていたのは思い込みだった」
    3. 「“縛られない関係”を築けたことで信頼が深まった」
  7. まとめ|「自由を手放す」ではなく「ふたりの自由」を描く
    1. 「自由を求める自分」を否定しなくていい
    2. 「不安なまま進まない」ための対話が大切
    3. 「ふたりの心地よい距離感」を一緒に探していこう

「まだ自由でいたい」はワガママじゃない

相談者は…30代男性「彼女は同棲を希望。でも自分はまだ踏み切れない」

今回の相談は、30代の会社員男性から寄せられたものです。交際中の彼女から「そろそろ一緒に住もう」と提案されたものの、自分にはまだ迷いがある——そんな複雑な気持ちを抱えています。
彼は「彼女のことは好き。でも、今の自由な生活を手放すことに抵抗がある」と語ります。同棲や結婚を前にしてよくある悩みですが、本人にとっては「踏み出すか」「今のままでいたいか」という大きな分岐点です。

「自分の時間を失うのが怖い」気持ちは誰にでもある

同棲や結婚の話が現実味を帯びてくると、多くの人が感じるのが「自由がなくなるのでは」という漠然とした不安です。
たとえば、ひとりで好きな時間に寝て、趣味に没頭し、誰にも気を遣わずに過ごせる生活——これを「失う」と思うと、一歩を踏み出すのにためらいが生まれるのは当然のことです。

自分の時間がなくなる=「自分らしさ」が失われるような気がしてしまうのも、ごく自然な心理といえます。

「恋愛=自由を手放す」になってしまう不安

彼のように、「恋愛=責任」「恋愛=束縛」と感じてしまう背景には、過去の恋愛経験や社会的な固定観念が影響していることもあります。
「一緒に住んだら、自由がなくなる」
「好きでも、ずっと一緒にいるのはしんどいかもしれない」
そんな思いが湧いてくるのは、恋愛感情が冷めたわけではなく、「これまでの自分」と「これからの生活」のギャップに戸惑っている証拠です。

「まだ自由でいたい」と思うことは、決してわがままではありません。むしろ、「自分の気持ちに正直でいよう」としている誠実な悩みとも言えるでしょう。


“自由でいたい”気持ちはどこからくる?

「好きな人と一緒にいたい」と思う一方で、「今の自由な生活を手放したくない」と感じる。この気持ちに罪悪感を抱いてしまう人も少なくありません。
でも、そもそも“自由でいたい”と思う背景には、いくつかの理由があるのです。ここでは、その内面にある本音や無意識の感情を紐解いてみましょう。

「自分らしくいたい」=「ひとりの時間も大切」

ひとりで過ごす時間には、誰にも気を遣わずにリラックスできる安心感があります。
仕事で疲れたあとに、自分のペースで休む。趣味に没頭したり、友人と好きなタイミングで会う——そんな時間があることで、「自分らしさ」を保っていられるという人は多いです。

この「ひとりの時間を失うかもしれない」という不安は、恋愛感情とは別の、本能的な“自己防衛”のようなものとも言えます。

「家庭=縛られる場所」というイメージの影響

「家庭に入ると、自由がなくなる」「同棲すると、自分の時間は消える」
こうしたネガティブなイメージは、ドラマやSNS、親の姿などから無意識に刷り込まれていることがあります。
とくに、自分の両親が「我慢しているように見えた」「自由がなさそうだった」と感じていた場合、結婚や同棲に対して“重さ”や“制限”を連想してしまいがちです。

本来は、家庭=「安心できる場所」であるはずなのに、逆に「自由を奪う空間」と感じてしまうのは、このような過去の体験や情報の影響が大きいのです。

「相手に合わせなきゃ」が負担に感じる瞬間

同棲や結婚を考えるとき、「相手に合わせて生活を変えなければならない」と思い込んでしまうことも、“自由を失う”と感じる一因になります。
たとえば…

  • 食事の時間を合わせる
  • 相手の好みに部屋を変える
  • 生活リズムをすり合わせる

こういったことを想像するだけで、「今の自分らしさがなくなるのでは」と感じてしまう人もいます。
でも実際には、「すべてを相手に合わせる」のではなく、「お互いの自由をどう守り合うか」を話し合える関係もあるはずです。

“自由でいたい”という気持ちは、単なる逃げではなく、「自分らしさを失いたくない」という健全な願いの表れでもあります。
まずはその気持ちを否定せず、「どこから来ているのか?」を見つめることが、関係を前向きに進める第一歩になります。


【確認ポイント】あなたが求めている“自由”とは?

「まだ自由でいたい」と感じたとき、その“自由”とは一体どんなものなのでしょうか?
漠然と「縛られたくない」「今のままでいたい」と思っていても、実は何を守りたいのかは人によって異なります。
ここでは、自分が求めている“自由”の中身を明確にするための3つの視点を紹介します。


① 物理的な自由?感情的な自由?

まず考えてみたいのは、「自分にとっての自由とは、“行動の自由”なのか、“気持ちの自由”なのか?」ということです。

  • 物理的な自由:好きな時間に寝起きできる、好きなものを食べられる、予定を自分で決められる、など
  • 感情的な自由:自分のペースで過ごしたい、言いたいことを我慢せずに言いたい、気を遣いすぎたくない、など

たとえば「同棲したら趣味に使う時間が減るのがイヤ」というのは物理的な自由を気にしている状態ですし、「一緒に住んだら気を遣って疲れそう」というのは感情的な自由に対する不安かもしれません。

どちらが大きいかによって、向き合い方も変わってきます。


② 「自由=好き勝手」とは限らない

ここで大切なのは、「自由でいたい」と思う自分に、罪悪感を持たなくていいということです。
自由を求めることは、決して「自分勝手になりたい」と同義ではありません。

むしろ、

  • 「相手に合わせすぎて疲れてしまう自分」を避けたい
  • 「自分を大切にできる関係でいたい」と願っている

という、健全で前向きな欲求であることも多いのです。

本当は「自由も欲しいし、恋愛も続けたい」——そう思っている自分を否定する必要はありません。


③ 自由と愛情は両立できないのか?

「恋愛すると自由がなくなる」「誰かと一緒にいると、自分らしさを失う」といったイメージは、案外多くの人が持っているものです。
でも実際は、“ふたりの関係性のつくり方”によって、自由と愛情は十分に両立できます。

  • お互いに一人の時間を尊重する
  • 生活のリズムや空間をすり合わせる
  • 干渉しすぎず、応援し合える関係を目指す

といった工夫をしているカップルも増えています。
“自由でいたい”という気持ちをきっかけに、「どうすれば心地よく一緒にいられるか?」という視点で、ふたりの関係をアップデートしていくこともできるのです。


自分にとって「自由とは何か?」を見つめることは、パートナーとの関係をより良くする第一歩です。
自由を守ることは、ふたりの愛情を壊すことではありません。むしろ、自分を理解し、大切にし合うためのヒントが隠れているのです。


【整理ワーク】自分の“自由願望”を見つめ直す

「まだ自由でいたい」と感じるのは、多くの人が持つ素直な感情です。
でも、ただ「自由がほしい」と思うだけでは、なぜそう感じるのか、どうすれば満たされるのかが見えづらいもの。
“自由を求める気持ち”の背景を丁寧に掘り下げていきましょう。


① どんな瞬間に「自由でいたい」と感じる?

まずは、自分がどんなときに「自由でいたい」と感じているのかを思い出してみましょう。

  • 誰かに予定を合わせなければいけないとき?
  • 気を遣いすぎて疲れたとき?
  • 趣味やひとり時間を邪魔されたと感じたとき?

こうした「自由を求めるタイミング」を具体的に思い出すことで、自分にとっての“自由”の意味が見えてきます。
「どうしてもひとりの時間がないと気持ちが整わない」という人もいれば、「責任や将来の話になると息が詰まる」と感じる人もいます。

まずは、自分の“自由願望”がどんな場面で顔を出すのか、紙に書き出してみるのもおすすめです。


② 逆に「一緒にいたい」と思えるときはいつ?

一方で、「この人と一緒にいたい」と自然に思えるときもあるはずです。
その瞬間を振り返ってみると、自由と愛情が“敵対するものではない”と気づけるかもしれません。

  • 一緒にいてリラックスできたとき
  • 自分の気持ちを理解してもらえたとき
  • 無理せず自然体でいられたとき

「誰かと一緒にいたい」と思う気持ちは、ただ“縛られること”を意味しません。
むしろ、居心地の良さや信頼があるからこそ芽生える感情です。
「自由を守りたいけど、誰かと一緒にもいたい」——その矛盾に見える気持ちこそ、今のあなたの本音なのかもしれません。


③ 自由を手放さずに関係を築ける方法はあるか?

最後に、自分の自由を守りながらも、大切な人と関係を築く方法を考えてみましょう。

  • 一人時間を大事にするスタイルの同棲
  • 何でも話せる“境界線を尊重する関係”
  • 週末だけ会うなど、お互いにペースを崩さない工夫

現代の恋愛スタイルは一つではありません。
“べったり”な関係だけが愛情の証ではなく、自分らしくいられることも立派な愛のかたちです。
「どんな距離感なら、お互いに気持ちよく続けていけるのか?」を考えることで、無理のない関係が築けるヒントが見つかるはずです。


「自由でいたい」という気持ちは、あなたが自分を大切にしたいという意思の表れでもあります。
その願いを見つめ直すことで、「本当はどう生きたいのか」「どんな関係が心地いいのか」が見えてくるのです。


【対話のヒント】「自由を大切にしたい」気持ちを伝えるには

「自由でいたい」——そう思っていても、それをそのまま相手に伝えるのは難しいもの。
特に、相手が将来のことを前向きに考えてくれている場合、その気持ちを否定してしまうように受け取られないか不安になりますよね。

ここでは、「自由を大事にしたい」と思う気持ちを、関係を壊さず伝えるためのヒントを紹介します。


「嫌いじゃないけど不安」な気持ちは言葉にしにくい

まず、自由を求める気持ちには「相手が嫌いだから」ではなく、「自分の感情やペースを大切にしたい」という理由があることが多いです。
でも、それを言葉にしようとすると——

  • 「まだ一緒に住むのは無理」と言うと、拒絶しているように聞こえないか?
  • 「もっと自由でいたい」と言えば、相手に愛がないと思われないか?

……といった不安が頭をよぎります。

だからこそ、「好きだけど、不安もある」「大事にしたいけど、今の自分には迷いがある」というように、“相手を否定していない”前提をしっかり伝えることが大切です。


「自由を守るために話し合いたい」と前向きに伝える

伝え方で大切なのは、“逃げるため”ではなく“ふたりの関係を長く続けるため”に自由を大切にしている、というスタンスです。

たとえば、こう伝えることができます:

「一緒にいたい気持ちはあるけど、自分の時間や空間もすごく大事にしていて…。それを守りながら、ふたりの関係も続けていける形を一緒に考えたいと思ってる」

このように伝えると、「自由=距離を置きたい」ではなく、「自由=長く一緒にいるための大切な要素」として伝わります。
“不安”を隠すより、“不安があるからこそちゃんと考えたい”という姿勢が、関係を前向きにしてくれます。


「相手の不安」にも配慮した伝え方がカギ

忘れてはいけないのが、「自由を求める側」の気持ちと同じくらい、「それを聞く相手」の気持ちにも不安があるということ。

たとえば、相手が:

  • 「私とは将来を考えてくれてないのかも」
  • 「距離をとりたいってこと?」
  • 「愛情が冷めたのかな?」

と感じてしまうのは自然なことです。
だからこそ、相手の不安を想像しながら、たとえばこんな一言を添えてみましょう:

「気持ちが冷めたわけじゃないよ。ただ、自分の中で向き合いたいことがあって、それを大事にしながら、ふたりの関係を築いていきたいと思ってるんだ」

相手の不安にちゃんと目を向けることで、「自分だけが自由を主張している」と思われることを防げます。
思いやりと自己開示のバランスが、伝え方のカギになります。


実例|「自由でいたい」気持ちを乗り越えた人たちの声

「恋愛はしたいけど、自由も失いたくない」——
そんな気持ちで揺れ動くのはあなただけではありません。
ここでは、実際に「自由を大切にしたい」と悩みながらも、前向きな選択をした人たちの声を紹介します。


「一人の時間を認め合うことでうまくいった」ケース

「30代男性・会社員」
彼女と同棲の話が出たとき、正直“自由がなくなるのでは”と不安でした。
でも話し合ってみると、彼女も『週に1日はそれぞれ自由に過ごす日を作ろう』と言ってくれて、すごく気持ちがラクに。
一緒にいること=常にべったり、じゃないんだと気づいてから、関係も自然体で続いています。

このように、**“ふたりの距離感を一緒に調整する工夫”**によって、自由と恋愛のバランスを保つことができます。


「自由を奪われると思っていたのは思い込みだった」

「20代後半男性・フリーランス」
自由に生きたい気持ちが強くて、恋愛すると“縛られる”って思い込んでたんです。
でも、今の彼女と付き合い始めて、ちゃんと自分の生活や趣味を尊重してもらえる中で、むしろ前より自由を感じるようになりました。
大事なのは、相手がどういう関係を望んでいるかをきちんと聞いてみることだったんだなと思います。

“自由を制限される”という思い込みが、実は自分の中にあったと気づけたことが大きな転機になっています。


「“縛られない関係”を築けたことで信頼が深まった」

「30代男性・IT系勤務」
最初のころは『もっと一緒にいたい』という彼女の気持ちにプレッシャーを感じていました。
でも、何度も話し合いを重ねる中で、ふたりとも「信頼があるなら干渉しすぎない関係でも大丈夫」と思えるようになって。
結果的に、“束縛しないけど信頼し合える”関係性が築けたことで、以前よりも心地よい距離感が持てています。

恋愛は“一緒にいること”だけではなく、“信じ合えること”が大切。
この声からも、それが強く伝わってきます。


まとめ|「自由を手放す」ではなく「ふたりの自由」を描く

恋愛をするとき、「自由を失ってしまうのでは」と不安になるのは、ごく自然な感情です。
自分だけの時間、ペース、空間。それらを大切に思う気持ちは、決してわがままでも逃げでもありません


「自由を求める自分」を否定しなくていい

「もっと一緒にいてほしい」と言われると、「自由を求める自分は冷たいのかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、恋愛において自由を大事にしたいという気持ちは、自分らしく生きたいという健全な願いでもあります。

大切なのは、その気持ちを正直に見つめること
無理に抑え込むのではなく、「なぜ自由を大切にしたいのか」「どんな形なら安心して関われるのか」を、自分の中で整理してみることが第一歩です。


「不安なまま進まない」ための対話が大切

関係が進んでいく中で、「本当にこのまま進んでいいのか」と立ち止まる瞬間は誰にでもあります。
そのときに必要なのは、**不安を抑えて我慢して進むことではなく、立ち止まって“話すこと”**です。

「自由でいたい」気持ちをどう扱うかは、関係にとって重要なテーマ。
だからこそ、「こんなふうに感じている」と正直に話すことで、相手との理解が深まり、**ふたりにとっての“ちょうどいい距離感”**が見えてきます。


「ふたりの心地よい距離感」を一緒に探していこう

恋愛とは、「誰かとすべてを共有すること」ではなく、「違うふたりがどうやって一緒にいられるか」を模索する旅のようなものです。

どちらか一方が我慢して合わせるのではなく、ふたりが納得できる関係性を築いていくことこそが、長く続くパートナーシップの土台になります。

「自由を手放す」のではなく、「ふたりの自由」をどう描けるか
それが、これからの関係をつくっていくうえで、とても大切な視点になるはずです。

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