【相談】連絡頻度が合わない恋人と、うまくやっていくには?
相談内容「私ばかり連絡してる気がして、疲れてきました」
相談者:30代女性/会社員
「付き合って半年の彼がいるのですが、連絡がいつも私からばかりです。LINEしても短文で終わったり、既読はついても数時間〜1日以上返ってこないことも多くて…。最初の頃はもっとやり取りしてくれたのに、最近は私だけが頑張ってるような気がして、疲れてきました。
『重い』って思われたくなくて我慢してますが、これって普通なんでしょうか…?」
返事は来るけどそっけない、やりとりが続かない
恋人とのLINE。
返事は返ってくるけれど「了解!」「おつかれ」など一言だけ。
こちらは会話を続けようとしても、話題が広がらない。
既読はついても、何時間も未読のままだったり、返信が深夜になることもある…。
こうしたやり取りが続くと、
**「私から連絡しないと会話が止まる」**という感覚になり、
徐々に気持ちがすり減っていく人は少なくありません。
特に付き合いの初期と比べて返信頻度が落ちていたり、
リアクションがそっけなくなっていると、
「気持ちが冷めたのかな…」
「面倒に思われてるのかも…」と不安が膨らみやすくなります。
相手に「重い」と思われたくなくて我慢している
「もっと連絡してほしい」
「やり取りが少なくて寂しい」
──そんな本音を伝えたいのに、
「こんなことで不満を言ったら、重いと思われるかも…」
「連絡がしつこいって思われたくない…」
と、自分の気持ちを押し込めてしまう人も多いのではないでしょうか。
でも本来、恋人との連絡は安心感やつながりを感じるための大切なコミュニケーション手段です。
我慢し続けて心が疲れてしまうくらいなら、
「もっとこうしてほしいな」とやさしく伝える勇気も、関係を築く上でとても大切な一歩です。
次の章では、実際に多くの人が感じている「連絡の温度差」について、
アンケート結果も交えながらご紹介します。
連絡頻度が合わないカップルは意外と多い【アンケートデータあり】
恋人とのLINEや電話。
「自分ばかり送っている気がする」「もっと頻繁にやり取りしたい」──
そんなモヤモヤを感じているのは、あなただけではありません。
実際に、中高年を含む幅広い年代に実施したアンケート調査では、
交際中に「連絡の温度差」を感じたことがあると答えた人は全体の7割以上にのぼりました。
交際中に「連絡の温度差」を感じた人は7割超
特に相手との関係が安定してくると、連絡頻度が減っていく傾向があります。
しかし、それに対して**「寂しい」「不安」と感じる側と、気にしない側でズレが生まれる**ことが多いのです。
アンケート結果(男女比5:5/20代〜60代)より:
- 「連絡頻度が合わずに不満を感じたことがある」:72%
- 「LINEの返信が遅くて不安になったことがある」:66%
- 「連絡が来ないことで自信をなくしたことがある」:48%
付き合い初期と現在で連絡スタイルが変わる人も多数
恋人との関係は、時間が経つほどに“言葉より空気感”でつながる場面が増えてきます。
そのため、最初はこまめだった連絡も、
「安心しているから」「もう気持ちは伝わっているから」と減っていくケースは少なくありません。
しかしその変化を、「気持ちが冷めたのでは?」「飽きられたのでは?」と感じてしまうと、
関係に対する疑念が生まれてしまいます。
そんな“すれ違いの実態”を視覚的にまとめた棒グラフが以下です。
▶図解:連絡頻度に関する不満とすれ違いの実態
図1:交際中に感じた“連絡の温度差”に関する不満(複数回答)

項目 | 割合 |
---|---|
返事が遅くて不安になった | 66% |
自分ばかり送っていると感じた | 59% |
そっけない返信に傷ついた | 52% |
気持ちが離れてるのではと疑った | 47% |
連絡がないことで1日中落ち込んだ | 38% |
この図では、「たった数文字の返信」「既読スルー」など、
日常的な“LINEのすれ違い”が意外にも多くのストレス要因になっていることがわかります。
「連絡の多い/少ない」で起こるすれ違いの背景
恋愛における「連絡の頻度」は、すれ違いや誤解の火種になりやすいポイントです。同じ気持ちを持っているはずなのに、片方は「もっと連絡が欲しい」と思い、もう片方は「これくらいで十分」と感じている——こうした“温度差”の背景には、単なる連絡スタイルの違いではなく、心理的なニーズの違いがあります。
①安心したくて連絡を求める側
「好きだからこそ、もっと知りたい」「今日何してたのか知ると安心する」——連絡を求める側の多くは、不安を埋めたり、愛情を確認したりする手段としてLINEや電話を活用しています。
返信が早い=大事にされている、という感覚が強く、「返信が遅い」「そっけない」といった反応に対して、必要以上に不安を感じてしまう傾向があります。
特に、過去に「急に連絡が来なくなった」「音信不通になった」などの経験がある人ほど、“即レス”に安心感を覚える傾向があるとされます。
②自由でいたくて距離をとりたい側
一方で、連絡の頻度をそこまで重視しない人は、「連絡を強制されることがストレス」「連絡が少なくても気持ちは変わらない」と感じていることが多いです。
特に一人の時間を大切にするタイプや、仕事・趣味などに没頭する時間が多い人ほど、恋愛関係においても「距離感」や「自分のリズム」を重視する傾向があります。
このタイプにとって、頻繁な連絡要求は「干渉されている」「自由を奪われている」と受け取られることもあり、連絡の間隔が空きやすくなります。
③“愛情の量”ではなく“安心の感覚”の違い
このすれ違いの本質は、「どれくらい好きか」ではなく、「どんな形で安心を感じるか」の違いです。
・連絡を取り合うことで気持ちが満たされる人
・無理なく自然体で過ごせる距離感に安心する人
どちらのスタイルにも「愛情」はあるのに、表現方法の違いから「わかってもらえない」「気持ちが冷めてるのでは」と誤解が生まれてしまいます。
すれ違いを乗り越えるには、「どちらが正しいか」ではなく、「どうすればお互いにとって無理のない関係でいられるか」を考える視点が大切です。
「どちらかに合わせる恋愛」の限界とリスク
「私が我慢すればうまくいく」「相手に負担をかけたくないから連絡を控えよう」——そんなふうに、“どちらか一方が合わせる”恋愛は、一見穏やかに続いているようでも、実は見えないひずみが積み重なっています。
無理に我慢すると、いずれ爆発する
連絡頻度に不満を感じながらも、「言ったら嫌われそう」「また面倒だと思われたくない」と、自分の本音を飲み込んでしまう人は少なくありません。
しかし、その我慢は蓄積されていきます。「なんで連絡くれないの?」「もう無理かも…」という感情がある日突然あふれ出し、冷静に話し合う前に関係が壊れてしまうことも。
本当の気持ちを伝えないままでは、相手にも気づいてもらえません。
小さな違和感は、早めに小さな言葉で共有することが、結果的に“続けやすい関係”をつくる鍵になります。
「連絡が苦手だから」と放置される関係の危うさ
相手から「もともと連絡不精だから」「仕事が忙しいから」と言われ、連絡が極端に少ない状況が“当たり前”になってしまうこともあります。
しかし、「連絡が苦手」と言うだけで相手に何も返さない、放置しても許される関係が続くと、それはやがて「一方通行のつながり」になります。
恋愛は、どちらか一方が頑張り続けるものではありません。
本当に大切に思っているのなら、「どれくらいの頻度が心地よいか」をお互いに考え、歩み寄る努力が必要です。
「連絡が苦手=何もしなくていい」ではなく、「どうすれば無理なくつながれるか」を話し合える関係が理想です。
自分の“快適な距離感”を無視しないで
恋愛において、「相手に合わせること」が愛情の証とされがちですが、それは自分の感情や心のバランスを犠牲にしてしまうリスクも含んでいます。
たとえば、
- 「相手のペースに合わせすぎて、常に不安になっている」
- 「本当は連絡したいのに、“面倒くさいと思われそう”と黙ってしまう」
こうした我慢が続くと、関係を育てるどころか、自分の自己肯定感や恋愛への信頼を削ってしまいます。
あなた自身の「こうしてもらえると安心する」という感覚も、大切にするべき“声”です。
無理に押し付けるのではなく、まずは自分がどんな関わり方で安心できるのかを知ることが、心地よい距離感を築く第一歩になります。
連絡頻度が違っても“うまくいくカップル”の特徴
「毎日連絡を取りたい私」と「必要なときにだけ連絡する彼」。一見、すれ違いのもとになりそうな違いですが、実はこの“ペースの違い”を乗り越えて関係を築いているカップルも多く存在します。
うまくいっているカップルには、連絡頻度にこだわりすぎない共通点があります。
スタイルの違いを否定せず理解し合う
まず大切なのは、「自分とは違う」ということを、否定ではなく理解として受け止められるかどうかです。
たとえば、連絡が少ない相手に対して「冷たい」「興味がない」と決めつけてしまうと、関係はすぐにギクシャクしてしまいます。
でも、「この人は連絡が少なくても関係性を大事にしてくれている」と受け止められたら、不満や不安の度合いは大きく変わります。
連絡の多い・少ないは「性格」や「生活のリズム」「安心の基準」の違いによるもの。
その違いを否定せず、どう歩み寄れるかを話し合える関係は、長続きする傾向にあります。
「頻度」より「中身」で満たされるやりとり
うまくいっているカップルの多くは、「毎日連絡を取り合っているか」よりも、一回一回のやりとりの質や温度を大切にしています。
たとえば、
- 長文ではなくても、相手を気遣うひとことが添えられている
- 用件だけのメッセージでも、絵文字やスタンプで安心感を伝えている
といったように、「ちゃんと気にかけてくれている」と感じられるやりとりは、頻度が少なくても満たされる安心感を与えてくれます。
メッセージの長さや頻度ではなく、“つながっている”と感じられるやさしさが、関係の安定につながるのです。
「返事がなくても不安にならない信頼感」を育てる
もう一つの大きな特徴は、「すぐに返事がこなくても不安にならない」信頼の土台があることです。
たとえば、
- 「返信が遅れても、ちゃんと返ってくると分かっている」
- 「会っているときにちゃんと気持ちを伝え合っている」
という関係では、メッセージが来ない時間も“試されている”とは感じにくくなります。
信頼感は、一夜にして築けるものではありません。
でも、「こう言えば安心してくれる」「このタイミングなら返せそう」といったように、少しずつ相手のリズムと自分の気持ちをすり合わせていくことで、自然と「返事がない=不安」の思考回路から抜け出すことができます。
「連絡がほしい」と伝えるときのコツ
連絡頻度の違いに悩んでいるとき、つい「もっと連絡してよ」とストレートに伝えたくなるものです。
でもそれが、時に“プレッシャー”として伝わってしまうことで、逆効果になることも。
ここでは、「寂しさ」や「もっとつながっていたい」という気持ちを無理なく伝えるコツをお伝えします。
「寂しい」と言うのは悪いことじゃない
まず前提として、「寂しい」と感じること自体を責める必要はまったくありません。
むしろ、それは相手との関係を大切に思っている証です。
ただし、その伝え方によっては、
- 「なんで連絡くれないの?」という責め口調
- 「いつも私ばかり」と感情的な言い回し
のように伝わってしまい、相手が引いてしまうことがあります。
そうではなく、
「返事を待ってる間、少し寂しい気持ちになることがあるんだ」
というように、自分の感情として“やさしく共有”する形で伝えることで、受け取られ方がぐっと変わります。
「もっと返してほしい」より「こうされるとうれしい」
相手に何かを伝えるとき、「~してほしい」よりも「~されるとうれしい」「~だと安心する」という形に変えるだけで、印象は柔らかくなります。
たとえば、
×「もっとマメに返してよ」
◎「○○くんから“おやすみ”って来るとすごく安心する」
×「既読スルーやめて」
◎「既読ついたあとにひと言くれると、うれしくなるな」
このように、“要望”ではなく“希望”として伝える表現を選ぶと、相手も「それならできそう」と思いやすくなります。
また、相手の連絡スタイルを責めないことも重要です。
「あなたはこういう人だと分かってるけど、私はこういう風にされると安心するんだ」と、“自分目線”で伝えることを心がけましょう。
「不満」ではなく「お願い」として伝えるコミュニケーション例
以下は、実際に使える“やさしい伝え方”の例です。
例1:返信が遅いと不安になるとき
「遅くなっても全然大丈夫なんだけど、○○くんが忙しいときは“今日はちょっとバタバタしてる”ってひと言あると安心できそう」
例2:短い返信が続いて寂しいとき
「そっけないって思ってるわけじゃないけど、スタンプ1個だけより、たまに“元気?”って聞いてもらえるとすごくうれしいな」
例3:自分ばかり連絡している気がするとき
「私から送るのが多いのは全然イヤじゃないけど、たまに○○くんからも“今日どうだった?”って言ってもらえると嬉しくなっちゃう」
こうした言い方は、「改善を求める」よりも「2人の関係をもっと心地よくしたい」という前向きな気持ちが伝わりやすくなるのがポイントです。
自分の気持ちを我慢せずに、でも相手に負担をかけない形で伝えられるようになると、関係性そのものがもっと信頼に満ちたものになっていきます。
それでも価値観が合わないとき、考えたい“歩み寄り”と“見極め”
どれだけ工夫しても、「連絡頻度」や「つながり方」の価値観がどうしても合わない──
そんな場面に直面することも、恋愛においては珍しくありません。
相手のことが好きだからこそ、簡単には見切りをつけたくない。
でも、自分ばかりが頑張っているように感じてしまうと、心がどこかで疲弊してしまうのもまた事実です。
そんなときに大切なのが、“歩み寄り”と“見極め”のバランスをとる視点です。
「ちょうどいい距離感」を探すプロセス
恋人同士といえど、お互いに**「心地よい」と感じる距離感**は必ずしも一致しません。
たとえば、
- 毎日連絡を取りたい人
- 数日に1回で充分と感じる人
このように“正解”は人それぞれだからこそ、話し合いながら落としどころを見つけていくことが大切です。
「連絡の頻度を半分ずつにしてみよう」
「毎日は難しくても、週末だけはゆっくりやりとりしよう」
というように、“中間地点”を提案することも一つの手です。
どちらかが一方的に合わせるのではなく、「ふたりのちょうどいい」を試行錯誤していく。
それ自体が関係性を育てるプロセスでもあります。
「どちらか一方が我慢しすぎていないか」
歩み寄ることは素晴らしいことですが、それが**「どちらか一方だけが耐える関係」**になってしまっては、本末転倒です。
- 「好きだから仕方ない」と自分を納得させ続けている
- 「我慢してることにすら、気づかなくなってきた」
こうした状態は、やがて自分の感情を麻痺させてしまう危険があります。
一方が「自由」を尊重され、もう一方が「寂しさ」を押し殺している――
それは平等な関係ではありません。
どちらかの心だけが犠牲になっていないか、冷静に立ち止まって見つめ直す時間も必要です。
我慢が限界を超えてしまう前に、「私はこのままで本当に幸せか?」と問い直してみること。
それは、関係を壊すためではなく、自分の心を守るための大事なステップです。
相性の問題と受け止める選択肢もある
最後に忘れてはならないのは、「どちらかが悪いわけではない」という視点です。
連絡の頻度やコミュニケーションの温度感は、性格や育った環境にも影響されるもの。
どうしてもすり合わせが難しい場合もあります。
そんなとき、「合わない=ダメ」ではなく、
「この人とは、心地よい距離感を築くのが難しかっただけ」
「私が大事にしたいことを、否定せずに受けとってくれる人もきっといる」
と、“相性の違い”として受け止めることも、健全な選択肢のひとつです。
無理をしてつながり続けることが「愛」ではありません。
本当に大切なのは、“自分の感情”を無視しないこと。
「自分らしくいられる関係」を求めることは、わがままではなく、健やかな恋愛を育てるための土台になります。
まとめ|連絡頻度は“すり合わせ”ができる相手かがカギ
連絡の頻度が合わない──それだけで「相性が悪い」「この恋は終わり」と思いがちですが、実際には**“やり方の違い”にすぎない場合も多くあります**。
大事なのは、頻度そのものではなく、
**「違いにどう向き合えるか」「歩み寄ろうとする気持ちがあるか」**です。
恋愛は“歩幅”が違う人との調整の連続
恋愛は、価値観もペースも違う人同士が関係を築いていくもの。
連絡頻度に限らず、
- 会いたいタイミング
- 話し方や伝え方
- 大事にしたいこと
すべてにおいて、“ちょっとしたズレ”はつきものです。
でもそれは、「歩幅が違う」というだけ。
だからこそ、恋愛はその“歩幅”をどう調整するかの連続ともいえるのです。
たとえ違いがあっても、気持ちを寄せる努力ができる相手かどうか。
それが、関係を長く続けるための大きなポイントになります。
自分の心がすり減っていないかを常に確認しよう
「合わせる努力」は大切ですが、それが**“我慢”にすり替わってしまっている**ときは要注意。
- 連絡が来ないことで、毎日が不安定になる
- 自分ばかり送っていて、虚しさが募る
- 気づけば、恋愛そのものが苦しくなっている
そんなふうに感じるときは、一度立ち止まって、自分の心の状態を確認してみてください。
恋愛は、自分を犠牲にして成り立つものではありません。
「安心できるか」「自分らしくいられるか」は、恋人との関係を続けていくうえで最優先にしていい感情です。
「分かってくれる関係」が心地よさを育てる
一番大切なのは、「分かってもらえる」という実感です。
連絡が多くても、少なくても、
- 寂しいと伝えたときに、ちゃんと向き合ってくれる
- 自分の気持ちに理解を示してくれる
そんな関係には、“安心”が育ちます。
逆に、「伝えても変わらない」「気にしすぎだと言われる」ような関係では、
気づかないうちに心の距離も広がってしまいます。
だからこそ、「連絡頻度が違う=無理」ではなく、
**“分かり合おうとする姿勢があるか”**に注目してみてください。
恋愛において大切なのは、どちらかが勝つでも、負けるでもなく、
“お互いの真ん中”で会えるかどうかです。
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