【相談】恋人が他の異性と仲が良すぎるのが気になります…私の心が狭い？
相談内容「恋人が異性と仲良くするたびに、不安になります」
一緒にいるときは優しくて大切にしてくれるのに、
恋人が他の異性と楽しそうにLINEをしていたり、
休日に2人きりで出かけているのを知ると、
心の中にモヤモヤが湧いてきてしまいます。
これは、30代女性・交際歴8ヶ月の方から寄せられたご相談です。恋人にやましい行動があるわけではなく、「ただの友達だから」と言われてはいるものの、仲の良さや距離の近さがどうしても気になってしまうとのこと。信じたい気持ちはあるものの、自分の不安をうまく処理できず、「こんなことで悩む私は心が狭いのかな？」と、自分を責めてしまう場面もあるようです。
▶ 実は、多くの人が「同じような気持ち」を抱えています
恋人が異性の友人と頻繁に連絡を取っていると、「自分が軽んじられているのではないか」「もしかして浮気の予兆…？」と考えてしまうことがあります。もちろん、信頼関係があれば乗り越えられる問題ですが、それでも不安になる感情そのものを否定する必要はありません。
実際、「恋と夫婦の処方せん」編集部が実施したアンケートでも、多くの男女が「恋人が他の異性と仲良すぎるときにモヤモヤしたことがある」と答えています（※次項でデータ紹介）。
▶ こんな悩みを抱えていませんか？
- 「LINEの通知が来るたびに気になる」
- 「名前に“ちゃん”“くん”づけで呼び合っていてモヤモヤ」
- 「異性の友達と2人で出かけていたと知って動揺」
- 「何も言えずに我慢しているうちに、自分がつらくなってきた」
こうした感情は、信頼が足りないから起きるのではなく、むしろ“関係を大事にしたい”という思いが強いからこそ生まれるものです。
恋人の“異性との距離感”が気になる人は意外と多い【アンケートデータあり】
「恋人が他の異性と仲良くしているのを見て、不安になるのは自分だけ？」
そう感じてしまう方は少なくありません。しかし実際には、多くの人が似たような不安を経験していることが、調査からも明らかになっています。
▶ 編集部が実施したアンケート結果
「恋と夫婦の処方せん」編集部が行ったアンケート（対象：30〜40代の交際中の男女）では、以下のような結果が出ています。
Q：「恋人が他の異性と仲良くしているとき、不安やモヤモヤを感じたことはありますか？」
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| たびたびある | 36.0% |
| ときどきある | 42.5% |
| ほとんどない | 15.3% |
| 全くない | 6.2% |
この結果からもわかるように、約8割近くの人が何らかの不安を感じたことがあると回答しています。
▶ 「気にしすぎ」と思わず、まずは自然な感情として受け止めて
恋人の異性関係に不安を抱くのは、「相手を信じていないから」ではなく、**「自分との関係を大切にしたいからこそ気になってしまう」**という側面があります。
- 自分だけを見ていてほしい
- 優しさを“自分だけのもの”だと感じたい
- 万が一、気持ちがそちらに傾いてしまったら…という不安
こうした気持ちは、誰にでも起こりうるものであり、決して“心が狭い”わけではありません。
▶ 不安を我慢しすぎると関係にひびが入ることも
「こんなことを言ったら嫌われるかも…」
「わがままだと思われたくない…」
そんな気持ちから不安を押し込めることは、感情をため込みすぎて突然爆発するリスクを生みます。
恋人との関係を守るためには、適切なタイミングで、相手との信頼関係を壊さない言い方で、気持ちを共有することが大切です。
「気になる＝心が狭い」とは限らない理由
「気になる」は自然な感情
恋人が他の異性と仲良くしている場面を見て、不安やモヤモヤを感じる。そんな自分を「心が狭いのかも」と責めてしまう人は少なくありません。しかし、まず伝えたいのは、「不安を感じること＝悪いこと」ではないということです。
大切な人を誰かと共有したくない、という感情は、ごく自然な“愛情の表れ”でもあります。嫉妬や不安がまったく起きない人のほうが、実は少数派です。
相手への期待があるからこそ
「もっと私だけを見ていてほしい」「私の気持ちに気づいてほしい」という想いがあるからこそ、不安や違和感が生まれます。これは相手に対して無関心でいられないからこそ起こること。むしろ、関係を大事に思っているからこそ湧いてくる感情なのです。
感情を否定することが距離を生む
「心が狭い自分が悪い」と感じるあまり、本音を言えずに我慢を続けてしまうと、徐々に心の距離が開いてしまうこともあります。気になることを伝えることは、決して“責める”ことではなく、“理解を深めるためのコミュニケーション”です。
「気にしすぎ」と言われても、自分の感覚を大切に
たとえば、相手が「ただの友達」と言っても、自分が違和感や不安を感じるなら、それは無視していい感情ではありません。関係性や過去の経験によって「気になるポイント」は人それぞれ。自分にとっての「心地よい距離感」を伝えることは、長く付き合っていくうえでとても大切なことです。
ポイントまとめ
- 不安は愛情の裏返しであり、ごく自然な感情
- 自分の感覚を「心が狭い」と否定する必要はない
- 大切なのは「どう伝えるか」、そして「どう受け止めてもらうか」
恋人の“仲の良さ”が信頼か曖昧さかを見極める3つの視点
「ただの友達だよ」と言われても、どうしても不安が消えない。そんなとき、「信じたい気持ち」と「どこか引っかかる感覚」の間で揺れる人は多いものです。
ここでは、恋人の“仲の良さ”が健全な人間関係なのか、それとも曖昧な態度によって不信感を招いているのかを見極める3つの視点を紹介します。
①：第三者への“配慮”があるか？
信頼できる関係には、必ず「相手を思いやる姿勢」があります。たとえば以下のような配慮が見られるかをチェックしてみてください。
- あなたの前で異性と過度に親しげにしすぎていないか
- 連絡の頻度や時間帯に節度があるか（深夜のやりとりなど）
- 紹介や説明がないまま、よく会っている相手がいるかどうか
これらの点が「隠されている」と感じたときは、一歩踏み込んで理由を確認する必要があります。逆に、あなたの立場を考えた行動が見えるなら、それは信頼の証といえるでしょう。
②：やましさや秘密を感じさせる対応がないか？
もし恋人が「隠そうとする」「スマホを見られたくなさそうにする」「やたら詳しい説明を避ける」などの態度を取っているとしたら、それは“曖昧さ”のサインかもしれません。
一方で、「この人とは昔からの友達だよ」「この前一緒に行った」といった、自然な説明やエピソードがある場合、むしろ安心できる材料になります。
透明性があるかどうかは、信頼の大きな指標です。
③：あなたが安心できる“やりとり”があるか？
最後の視点は、恋人との普段のコミュニケーションです。不安を感じたときに、
- 気持ちを話せる雰囲気があるか
- 質問や不満を冷静に受け止めてくれるか
- 「心配させたくない」という言葉や態度があるか
これらの対応があるかどうかで、相手の誠実さは判断できます。逆に、問いかけに対して怒ったりはぐらかしたりするようであれば、関係を見直す一つのサインかもしれません。
不安は“感情”だけでなく“行動”で確かめる
恋人の異性との関係にモヤモヤを感じたとき、大切なのは「信じるか疑うか」ではなく、「相手の行動や姿勢をどう読み取るか」。
感情だけに振り回されず、冷静な視点を持つことで、健全な関係を築くための第一歩になります。
不安なときに“やってはいけない言動”とその理由
恋人が他の異性と仲良くしているのを見ると、不安や嫉妬の感情が一気に湧いてきてしまう──。そんなとき、思わずとってしまいがちな行動が、かえって関係をこじらせてしまうこともあります。
ここでは、不安を感じたときに避けたい「NG行動」とその理由を解説します。無意識のうちに関係に悪影響を与えないよう、自分の言動を一度立ち止まって見つめ直すきっかけにしてください。
①：感情のままに詰め寄る・問い詰める
NG例：
「どうしてそんなに仲いいの？」「正直に言って、何かあるんじゃないの？」
こうした“感情をぶつける”形の質問は、相手に防衛反応を与えてしまいます。話を聞いてもらいたくても、「責められている」と感じさせてしまえば、本音どころか心のシャッターを閉じられてしまう可能性も。
ポイント：
感情のままに動くのではなく、一呼吸おいて冷静なトーンで伝えることが大切です。
②：スマホやSNSを勝手に見る・監視する
NG例：
「どうせ見てもいいでしょ」と、無断でスマホをチェックしたり、SNSの“いいね”やフォロー履歴を探る行動。
たとえ疑わしい気持ちがあっても、プライバシーを侵害するような行動は逆効果です。「信頼されていない」と感じさせ、結果として本当に距離ができてしまうケースが少なくありません。
ポイント：
信頼を築くには、相手のプライバシーを尊重する姿勢が欠かせません。
③：SNSでの匂わせ・あてつけ投稿
NG例：
「やっぱり信じられるのは自分だけ」といった意味深な投稿や、恋人を遠回しに批判するような言動。
このような投稿は、相手への不満を“世間に知らせる”ような形になり、信頼の崩壊につながります。また、共通の知人やフォロワーが見ることで、周囲を巻き込む形になりやすく、関係修復を難しくしてしまいます。
ポイント：
モヤモヤを吐き出したいときほど、「誰に・どう伝えるか」を慎重に選ぶ必要があります。
④：無理に“我慢する”ことも逆効果
「こんなことで悩むなんて、自分が悪いんだ」と気持ちを押し殺してしまう人も多いですが、これもまたNG行動の一つ。
なぜなら：
我慢し続けると、ある日爆発的に感情があふれてしまい、冷静な話し合いができなくなるからです。小さな不安の積み重ねは、早めに“整理して言葉にする”ことが大切です。
伝え方ひとつで関係は変わる
不安な気持ちを持つこと自体は決して悪いことではありません。ただし、それをどう伝えるかによって、相手との関係性に大きな影響を与えます。
やってはいけない言動を避けること＝自分を守ることでもある
次の見出しでは、不安を「相手と共有する」ための伝え方を紹介します。話し方を工夫するだけで、あなたの想いが伝わりやすくなるヒントが見つかるはずです。
気になる気持ちを“伝える”ためのやさしいコミュニケーション術
「不安を感じているけれど、伝えることで気まずくなりたくない」
「束縛していると思われたらどうしよう…」
そんな迷いから、本音を飲み込んでしまう人は少なくありません。でも、感じている気持ちを我慢し続けると、関係はかえって遠ざかってしまうことも。
大切なのは、「伝え方」に気を配ることです。
ここでは、恋人に“異性との距離感が気になる”気持ちを伝えるときに使える、やさしいコミュニケーション術を5つご紹介します。
①：「不満」ではなく「気持ち」として伝える
たとえばNGなのは…
「どうしてあの人とあんなに仲いいの？」
「距離感、おかしくない？」
こうした言い方は、責めている印象を与えてしまいます。
代わりにおすすめなのは、
「ちょっと気になってしまったんだけど、私の気持ちも聞いてもらえる？」
「○○さんと楽しそうに話してるの見て、少しモヤモヤしてしまって…」
といった、**“あなたの行動がダメ”ではなく、“私がこう感じている”**という伝え方です。相手も素直に受け取りやすくなります。
②：「自分の願い」にフォーカスする
批判ではなく、「私はこうしてもらえるとうれしい」と伝えるのも有効です。
「もっと私とも話してくれたら、安心できるな」
「たまには2人だけの時間も大切にできたらいいな」
お願いベースの伝え方は、相手を傷つけずに気持ちを共有できる方法です。
③：タイミングと場所に配慮する
大切な話は、感情的になっているときや人前ではなく、落ち着いたタイミングで二人きりのときにするのがベスト。
「ちゃんと話を聞きたい」「伝えたい気持ちがある」と一言添えるだけで、会話の雰囲気が柔らかくなります。
④：「理解したい」という姿勢を見せる
「あなたがどういうつもりなのか、ちゃんと聞かせてくれる？」
「私の受け取り方が偏ってるかもしれないから、教えてほしい」
このように、相手を否定するのではなく**“知ろうとする姿勢”**を見せることで、対話はずっと穏やかになります。
⑤：感謝や好きな気持ちもセットで伝える
本音を伝えるときは、ついネガティブな感情ばかりになってしまいがち。でも、それだけでは相手の心に届きにくいものです。
「いつも一緒にいてくれてうれしいからこそ、ちょっと気になっちゃって」
「大切だからこそ、不安になることもあるんだと思う」
“好きだからこそ”の気持ちも一緒に伝えることで、あなたの言葉はぐっと優しく、説得力のあるものになります。
言いにくいことほど、伝え方で変わる
「気になる」という感情は、人間関係の中ではとても自然なこと。
ただ、それを相手にどう伝えるかで、信頼に変えることも、距離を生むこともあるのです。
伝える前に一度、自分の気持ちを整理して、
「攻める」のではなく「理解を求める」姿勢で言葉を選んでみてください。
その一歩が、2人の関係をより深めるきっかけになるはずです。
それでも不安が残るときに見直したい「信頼」の土台
相手にやさしく伝えても、不安がゼロになるとは限りません。
心のどこかで「またあの人と仲良くしてたらどうしよう」「私はちゃんと大切にされてるのかな」と、ふとした瞬間にモヤモヤがよみがえることもあるでしょう。
そうしたときは、“相手の行動”を変えようとするのではなく、
**自分の中の「信頼の土台」**を見直すことが、心を落ち着ける近道になります。
●「信じたいけど、信じきれない」気持ちは自然なこと
不安を感じるからといって、「心が狭い」「愛が足りない」と決めつける必要はありません。
むしろ、大切だからこそ不安になるのは、ごく自然な感情です。
ただし、繰り返す不安には「過去の経験」や「自分自身の思い込み」が影響していることもあります。
●信頼を築くうえで大切な“3つの土台”
① 自分の「不安」を正しく理解する
「なぜそんなに不安になるのか？」を自分自身に問いかけてみてください。
たとえば…
- 過去に裏切られた経験がある
- 自分に自信がない
- 他人と比較しやすい
- 愛される実感が薄い
こうした背景が見えると、不安＝今の相手が悪いからという短絡的な思考から脱するヒントになります。
② 自分で自分を満たす時間を持つ
信頼は「自立」から生まれます。
恋人との関係だけに安心感を求めすぎると、依存のバランスになってしまいます。
- 一人でも充実できる趣味を持つ
- 気の置けない友人と話す
- 自分を認める言葉を日常的に持つ
「私は私で大丈夫」と思える時間が増えると、心の安定感が変わります。
③ “言葉にしなくても伝わる関係”を目指しすぎない
「言わなくても分かってほしい」は、理想であって現実ではありません。
信頼は、「分かり合えた体験の積み重ね」から少しずつできていくものです。
そのためにも、
- 小さなことでも「ありがとう」「嬉しい」「ちょっと寂しかった」などを言葉にする
- 自分の変化や気持ちを素直に伝える習慣を持つ
ことが、無理なく信頼を深めていく方法になります。
信頼は“与える側”から始まる
信頼は、相手の言動を完璧にコントロールできたときに生まれるものではありません。
**「相手を信じられるよう、自分が安心できる状態を整えること」**が、信頼関係の出発点です。
「不安になった自分」を否定せず、
「どうすれば穏やかでいられるか？」を大切にすることで、
恋人との関係も、あなた自身の心も、少しずつ変わっていきます。
まとめ｜“心が狭い”のではなく、“気持ちに正直”であることが大切
恋人が他の異性と仲良くしているときに、胸の奥に不安が広がる——
それは、「心が狭い」のではなく、大切に思っているからこそ生まれる感情です。
多くの人が同じように感じていること、そしてその感情は決して間違いではないということを、この記事ではお伝えしてきました。
●不安やモヤモヤは、自分を守るための“心のセンサー”
感情には必ず理由があります。
「こんなことで不安になるなんて…」と自分を責めるのではなく、
その気持ちは、あなたの中の“安心したい”という願いの現れなのだと認めてあげましょう。
●“気持ちに正直になる”ことが、関係を深める第一歩
相手にどう思われるかを気にしすぎて、自分の不安を押し殺してしまうと、
知らず知らずのうちに我慢がたまり、関係にひずみが生じることもあります。
- 不安なときは、言い方に気をつけながら素直に伝える
- 距離の取り方に悩んだら、相手の立場にも目を向けてみる
- それでも不安が残るなら、自分の“信頼の土台”を整えてみる
こうした丁寧な向き合い方が、二人の関係に安心感を育てていく鍵になります。
●「好きだからこそ迷う」その気持ちを大切に
恋愛には、正解もマニュアルもありません。
ときに感情がゆれたり、戸惑ったりするのは、それだけ真剣に向き合っている証です。
だからこそ、まずは自分の気持ちに正直になってみてください。
そして、必要以上に責めたり、無理に抑え込んだりせず、
「こんなふうに思ってもいいんだ」と受け止めることが、次の一歩につながります。
あなたの「心配になる」という気持ちにも、ちゃんと意味がある。
その感情を大切にしながら、相手との関係を少しずつ深めていけることを、私たちは応援しています。
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